今月のひとこと1月
我が家には保護猫が5匹います。
そのせいか猫の話題が集まってくるようで、最近も知人が飼う猫のエピソードが二つあります。
ひとつは、子猫の誤飲。
近くの動物病院から紹介されて遠くの動物医療センターへ。何時間も待って診察を受け、その後入院、CT、開腹手術と大変な目に合ったそうです。かつて我が家の猫も針を飲み込んだことがあり、開腹手術費用は11万円。知人はもっとかかるでしょう。
もうひとつは愛猫の死。
別の知人は、つい最近猫を亡くし悲しみに暮れておりました。
我が家にも高齢期に入った猫が二匹。見送る覚悟をしなくてはと思いながら老猫たちの背中を撫でています。
予防注射、去勢避妊、室内飼いのおかげで、飼い猫の寿命は20年と延びました。人間と同じく、ペットの治療にいくらでもかけることができてしまいます。
果たしてそれはペットたちにとって幸せなのかどうかと考えてしまいます。
昔飼っていた歴代のペットたちは…猫は事故に、犬は寄生虫に、ひよこは野良猫に、十姉妹はカラスや蛇に命を奪われてきました。そのたびに悲しみに暮れはしたものの、いたしかたなしと諦めがつきました。今は動物医療の進歩で、飼い主の私は猫たちの最期を迎えるその時に諦めきれるかどうかと案じています。
愛玩動物にも終末期医療を。まだその時は来てほしくないけれど、猫たちの穏やかな最期を看取ることができますようにと祈ります。
三重 千種留美子